📕The Gamification of Learning and Instruction: Game-based Methods and Strategies for Training and Education

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Ch.1

Uで始まる国名を3つ（10秒以内に）

これ、gamificationだよ

55%の人々が生産性向上にゲームを活用する企業に興味あり

gamificationってご褒美、しるし、ポイントのこと？

もっと広く、包括的で、役立つ見方があるよ

階段の利用促進を目指した事例

音が鳴るピアノ型階段の導入で階段利用者が66%増加

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レイチェルの例

知らぬ間にインターバル・トレーニングしちゃう

「暑い日とか走りたくない」→「走るのが待ち切れない」

ストーリーに夢中になっている

サムの事例

フォークリフトで作業中、後方を確認せずに後退→事故

下敷きになり「自分が即死する様子」を見た

これはシミュレーションでの出来事だった！

１ライフと100ライフポイントを失い、順位が下がった

訓練後に指導者が事故の要因と安全ポイントを解説

サムは訓練後実際には事故を起こしていない

ジョーンズ教授の事例

300人以上の履修者が大教室で受講でも100%の出席率

オーディエンスレスポンスシステムを使用

レスポンスパッドが配布され、学生は質問に回答

結果がすぐに反映され、学生は自分の成績をリアルタイムに確認できる

即時フィードバックの重要性

エリザベスの事例

エリザベスの組織はとても人気

エリザベスのカリスマ性とマネジメント能力

エリザベスは「命令すること」ではなく、「人々を巻き込み、試し、新しいアイデアに開かれていること」の重要性を先輩から学ぶ

実はWorld of Warcraft（オンラインゲーム）でのマネジメント経験あり

エマニュエルの事例

工場での生産がうまくいっていない

チームは一生懸命働いていたが在庫が溢れ、顧客満足度も低い

「リーン生産方式」のコンサルタントが介入し、ゲーム形式の研修（ボードを使った模擬工場）を実施。

チームは工場のレイアウトを再構築し、新しいアドバイスに基づき在庫の動きを調整した。

Emanuelは、「早く動かすよりも、必要になってから動かすほうが効率的」ということを、ゲーム中に実感として理解した。

結果、生産量は20%増加、不良品（スクラップ）は15%減少。

学習体験型のゲーム要素も、実践的な変化をもたらす強力なツール

まずゲームとは何かを定義しよう

教育的環境における定義に最も近いもの

ゲームとは、プレイヤーが人工的な対立に参加し、ルールによって定義され、その結果が数値化可能な形で表れるシステムである。（Salen & Zimmerman, 2003）

Raph Kosterのidea of funを参考にアレンジしたもの

ゲームとは、プレイヤーが抽象的な課題に取り組むシステムであり、ルール・相互作用・フィードバックによって定義され、数値化可能な結果をもたらし、しばしば感情的な反応を引き起こすものである。

主な構成要素

System（システム）

相互に関係する要素で構成された枠組み。

行動とスコアが関連し、すべての要素が他とつながっている。

行動はルールによって制限される。

Players（プレイヤー）

ゲームと相互作用する人。

他のプレイヤーやゲームシステムとのやり取りを通して学習が生まれる。

教育目的のゲーミフィケーションでは「学習者」とも重なる。

Abstract（抽象性）

現実の一部を抽象化し、限定された「ゲーム空間」で展開。

Monopoly（モノポリー）の例：不動産取引の本質を模倣しているが、現実をそのまま再現してはいない。

Challenge（挑戦）

簡単ではない目標や課題をプレイヤーに与える。

単純なゲームも対戦相手や状況次第で挑戦になる。

難易度が下がると「退屈」に。

Rules（ルール）

ゲームを成立させる枠組み。

プレイの流れ、勝利条件、「公正さ」や「不公正さ」を規定。

Interactivity（相互作用）

プレイヤー同士、プレイヤーとゲームシステム、プレイヤーとコンテンツの間でのやり取り。

Feedback（フィードバック）

プレイヤーに対する即時かつ明確な反応。

行動に対してポジティブ／ネガティブな結果が返され、行動修正が可能に。

Quantifiable Outcome（数値化可能な成果）

勝敗やスコアがはっきりと分かる設計。

遊び（play）との違いは、明確な終了状態と成果がある点。

教育的応用にも適している要素。

Emotional Reaction（感情的反応）

ゲームは感情を喚起する。

勝利の喜びや敗北の悔しさ、達成感、苛立ちなど、さまざまな感情が関与。

人間の多くの行動よりも感情的な反応が強く引き出される。

統合された定義の再確認

プレイヤーはフィードバックとインタラクションに引き込まれ、

それはチャレンジやルールに支えられており、

すべてがシステムの中で機能して感情的反応を引き起こし、

最終的には数値化された結果に至る。

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上記の例に共通しているのは、game-likeやfunな要素を使って学びとエンゲージメントを促進していること

ポジティブな成果や行動の変化はgamificationと呼ばれるプロセスの結果

gamificationの定義いろいろ

「ゲームベースのメカニクス、美学、ゲーム思考 を用いて、人々を惹きつけ（engage）、行動を動機付け（motivate action）、学習を促進（promote learning） し、問題を解決する（solve problems） こと」

Amy Jo Kim

「ゲーム技術を使って活動をより魅力的で楽しいものにすること」

Gartner社

「ゲームの仕組みを、イノベーション、マーケティング、研修、従業員のパフォーマンス、健康、社会変革といった非ゲーム領域に応用する広範な流れ」

Wikipedia

「共通要素」ー「退屈」＝

「ゲーミフィケーションとは、ゲームベースの仕組み、美的要素、ゲーム的思考を活用して、人々を惹きつけ、行動を促し、学習を促進し、問題を解決すること」

この定義の各要素

Game-Based

目指すのは、学習者・プレイヤー・消費者・従業員が関与するシステムを構築すること

Mechanics

レベル、バッジの獲得、ポイントシステム、スコア、時間制限など

仕組みだけでは不十分だが、ゲーミフィケーションの基本的な構成要素

Aesthetics（美的要素）

ユーザーインターフェースや、体験の「見た目と雰囲気」は本質的な要素

体験が美的にどう認知されるかは、人がゲーミフィケーションを受け入れる意欲に大きく影響

Game Thinking（ゲーム的思考）

おそらく最も重要な要素

日常的な活動を、競争・協力・探究・ストーリーテリングといったゲームの要素をもつ活動に変換する考え方

Engage（関与させる）

人の注意を引き、プロセスに巻き込むこと

People（人）

学習者、消費者、プレイヤーなど

構築されたプロセスに積極的に関与し、行動するよう動機づけられる対象

Motivate Action（行動を動機づける）

行動や行為にエネルギーを与え、方向性、目的、または意味をもたらすプロセス

課題が難しすぎても簡単すぎてもダメ

Promote Learning（学習を促進する）

ゲーミフィケーションの多くの要素は教育心理学がベース

教材設計者、教師、大学教授が使用してきた技術

ポイント制、訂正フィードバック、プロジェクトでの協働を促すことなどは定番

Solve Problems（問題を解決する）

1人ではなく複数人で問題解決に取り組むことを可能に

多くの人に最善を尽くして勝利を目指させる

「ゲーミフィケーションは◯◯ではない」

単なるバッジ、ポイント、報酬の追加ではない

最も盛り上がらず、有益ではない要素

ゲーム化の真の力は他のゲーム要素にある

学習の矮小化（trivialization）ではない

「実際の学習」の安売りや希薄化ではない

うまく設計されたゲームは、学習者がスキル、知識、能力を高い保持率と効果的な想起で習得を補助

学習曲線、複雑な主題、システム思考 の習得を促進

新しいものではない

軍事訓練や目標志向の体験で何世紀も前から

新しいのは、これらの要素を魅力的な形で統合し、学習とパフォーマンスの向上に重点を置いていること

学習専門家にとって異質ではない

むしろ組織内のゲーミフィケーション導入を主導する立場に

良質な教育設計の戦略の中にあるインタラクティブな要素を掘り起こし教育に活用

あらゆる学習場面に万能ではない

ゲーミフィケーションが効果を発揮しない状況もある

過度に持ち上げ反発も

安易に適用され軽視も

教育には慎重かつ計画的に適用を

簡単に作れるわけではない

判断には多くの設計と慈善の作業が必要

仕組みだけで十分なわけではない

最もよいアプローチは、学習者の全体的な体験を考慮すること

ストーリーテリングが重要で、学習の動機づけの側面も

体験全体が連動